∽Rock♀On∽
「…課長 …自分で食べれますから…。」


『手が不自由だから』と言って私に食べさせてくれてる。


「いいから。黙って人の好意に甘えろ!」


「か 課長…ここ会社ですよ。もし誰かに見られたりしたら……。」


「誰かに見られて何だ?」


「何だって…噂になります…。」


「アァ-?くだらねぇこと気にするな!ほらっ口開けろ!ほらっ早く!!」


「…………。」


とうとう一口も課長は私に箸を使わせてくれなかった。


私に食べさせて満足げに喜んでる課長が何だか可愛く思えた。


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