∽Rock♀On∽
「待てません。急がないと社食が混むので」

冷静に返す。


「おお そうだな。急ぐぞ!」


私の腕を掴んだまま社食に向かう課長。


私と身長プラス歩幅が違う上に早足で歩くのでほとんど引きずられている状態。


「ちょっと!待って下さい!。」


課長の手を振り払い立ち止まる私を怪訝な顔で見る課長。


「お前さ今さっき俺に『待てない』と言って今度は『待て』かよ。」

「はぁ?すみません。先程から課長の行動がよくわからないんですが?」

飽きれ顔で「ふぅ―。お前てやっぱ馬鹿?」

素っ頓狂な声で「ば 馬鹿ですって!?」


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