∽Rock♀On∽
『どうしよう‥ドキドキしてまともに課長の顔を見れない。』


私が顔を覆い隠しながら高鳴る胸を拳で押さえていると。


「また、苦しくなったか?」


「えっ?」


課長が心配そうに私の顔を覗き込む。


「ち 違います。大丈夫です。」


課長から目を逸らす。

「フッ‥ 大丈夫じゃないのは俺の方だな」


「えっ?」


課長が私の顎を掴み互いの唇が触れ合いぐらい顔を近づけた。


「俺もう限界だから‥」


次の瞬間、私の唇を課長の唇が塞いだ。
< 93 / 126 >

この作品をシェア

pagetop