白い世界。
…気づけば僕はまぶしいくらい白い場所に立っていた。
『来ちゃ駄目じゃない。悪い子ね?』
その世界の真ん中には、彼女が優しい笑みを浮かべ立っていた。
『わたしが助けた意味が無いじゃない』
…怒ってる?
『当たり前よ』
ごめんなさい…
『まったく、もう』
…ねえ、
『うん、なあに?』
なんで僕なんかを…助けてくれたの?
『そうね…アナタの綺麗な体が傷つくのが嫌だったの。勝手に反応しちゃった』
…ごめんなさい。
『謝らないで?』
…ごめんなさい。
守るべきキレイなものは君だったのに…
.