白い世界。
次の日も、その次の日も。
僕は彼女の元へ通った。
彼女のそばにはいつも男の人と女の人が来ていた。
それが彼女のおとうさんとおかあさんだと、しばらくして僕は知った。
目を覚まさない彼女の手を愛おしそうににぎりながら、話しかけている。
いつもにこにこ、早く目を覚まさないとわたし達おばあちゃんとおじいちゃんよ、って笑う。
…けどどちらかが欠けると、涙をぽろぽろベッドに落とした。
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