”オモテの愛” そして ”ウラの愛”
ロンドンに居る時から長い間、関係がある女。

恋人と言えるのか。

スペインにフェリックスが移った現在も、月に2回はどちらかが行き来をしていた。

綺樹はにやりと笑った。

フェリックスはサラの存在を知られていたことに内心穏やかではなかった。


「おまえの稚拙な推理は終わりか?」

「口は悪いが、女の趣味はいいよな。
 おまえが、どう女を口説くのか、全く、想像できないけれど」


じっとフェリックスの顔を見つめてから、首を振った。
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