”オモテの愛” そして ”ウラの愛”

やっぱり男性は体温が高い。

温かみに眠気が誘われる。


「おまえは罠に嵌めるんじゃないんだな。
 満腹のライオンみたいに、なぶっておもちゃにして、しばらく遊んだ後、たいしてお腹がすいていないのに食べるんだ」


もごもごと呟くように言って、綺樹は眠りについた。

フェリックスは声をたてないようにして笑った。

ういうことの後、こういうシチュエーションで言うことだろうか。

綺樹らしいが。
< 80 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop