大人の恋をしよう☆彡

それが私の罪。

一生背負って行かなくてはいけない罪。


だから、ちーちゃん、安心して幸せになって。

マナちゃんの分もいっぱい、いっぱい幸せになって。



見えなくなったちーちゃんの後姿を思いながら、思い足取りで人に踏み出せば、雨は強く冷たく私を打ちつける。



もともと冷え性の所為か、すぐに体は冷たくなっていく。

体は震えるのに、不思議と寒いと感じないのは、どうしてだろう?



傘を差す人たちが行き交う中を、一人ずぶ濡れで部屋まで帰った。

どこを通って帰ったのか、記憶のないまま、気がつけば、リビングのソファの前でただ、膝を抱えて蹲っていた。



どのくらいそうしていたのか、


「クシュッ」


あまりの寒さにくしゃみをすると、余計に背中がゾクゾクする。



濡れた体を拭きもせずに居た所為か、


「まずな・・・風邪引いちゃったかな」


まずは暖めなくてはいけないと、重い体を引きずるように浴槽にお湯をためて、体を温めた。


お風呂に入ってすぐに風邪薬を飲んで、ベットに潜り込んで目を瞑った。


思い出すのは、ちーちゃんと仲良く話していた女の人とのツーショット。

心が寒いのか体が寒いのか、震えが泊まらないまま、昨日の寝不足と薬の所為か、眠ってしまったみたい。







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