大人の恋をしよう☆彡

驚いている私の顔を見ている、ちーちゃんの顔が見る見る険しくなる。

そして、大きな手を私の頬に当てると、


「ミー、熱あるのか?」


「へ?・・・・・」


忘れてた。

あまりにも驚きすぎて、風邪引いていることを忘れていた。


だって、もう、会社の時間のはずなのに。どうして?


額に手を伸ばしたちーちゃんが、


「馬鹿。すごい熱じゃないか!」


と慌てて、玄関に入ってくると、そのまま、私を抱き上げた。


「え?え?・・」


何も言えないまま、ベットに寝かせられる。


「いつからだ?」


「???」


「いつから、熱出てるんだ?」


「え~と・・・一昨日から」


「はぁー。何で連絡しないんだよ。
俺じゃなくても母さんにでも連絡するばよかっただろう。」


「ただの風邪だし、心配かけたいなかった・・・し。」


そう言う私に深いため息を一つすると、


「二日も熱出して寝込むほどなのに、何が心配かけたくないだ。
だから、嫌だったんだ。ミーに一人暮らしなんて。」


話しながらも、体温計を銜えさせられ、傍にあったタオルで汗が滲み顔や首元を丁寧に拭いてくれる。






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