大人の恋をしよう☆彡
私は、リビングにある棚の引き出しを開けて、合鍵を差し出した。
「よし。じゃあ、病院行くぞ。」
と私の手を引いていく。
玄関で靴を履くと、暖かい毛布に包まれて、浮き上がる私の体。
「な、なっ、・・・ちーちゃん?」
「熱で体だるいだろう?いいから、大人しくしてなさい。」
私を軽々と抱き上げたちーちゃんは、そのまま、地下駐車場まで降りると、助手席に私を座らせて車を走らせる。
毛布から頭だけ出して、隣を見れば、機嫌が悪そうなちーちゃん。
当たり前か。そういば・・・・・。
「ち、ちーちゃん?」
「何?」
「え~と、会社は?」
「気にしなくていい。ミーは自分の体の事だけ心配しなさい。」
なんか、それ以上は何も言えない雰囲気。
しばらくして、到着したのは、工藤家かかり付けの病院。
私も何度かお世話になっているいつもの先生に診察してもらい、結局、点滴してもらうことになった。