大人の恋をしよう☆彡
「あ、美々ちゃん、これ、運んでくれる。」
いつもより高い声に、ちーちゃんが帰ってきたことが嬉しいんだとわかる。
「おばさん、ごめんなさい。お手伝いもしないで。」
「いいのよ。急に帰ってくる千隼が悪いんだから。」
「そうだぞ。美々ちゃんだって、疲れている時だってあるんたから。」
おじさんも機嫌がよさそう。
やはり、一人息子のご帰還は二人とも嬉しそう。
私はおばさんから料理を受け取り、並べていく。
みんなで取り囲む食卓は楽しそう。
でも、その中に私がいることが悪いような気がして、ちゃんと笑えているか不安になる。
昼間、ちーちゃんが言った話は本当のようで、
「いつ頃、帰って来られるの?」
おばさんの問いに、
「ああ、多分、ゴールデンウィークの頃かな~。」
「そう、じゃあ、荷物が届くときは、ちゃんと連絡してよ。」
「ああ、わかってるって。そんなに荷物もないよ。あっちで処分してくるつもりだし。」
そんな二人の会話をボーッと聞いていると、
「ミー、明日は何か予定ある?」
いつもなら、ちゃんと用事を考えるのに、ちーちゃんの引越しの話で少し混乱していた私は、
「え、別に・・・・」
そう答えてしまった。