大人の恋をしよう☆彡

前の日、私は聞いてしまった。

小さい頃から大好きなちーちゃんの本当の気持ちを。



私と姉は4つ違い。

姉は、母によく似て、笑顔がとてもよく似合う。

そんな姉といつも比べられる私。




「マナちゃんは、可愛いわね~。」

「お人形さんみたいね。」




私がいるのに、いつも姉のことばかり。



悲しい顔をしていると、いつも傍にいてくれたのは、ちーちゃんだった。


ちーちゃんのご両親とうちの両親は、学生時代からの友人で、父親たちは、学生のときに会社を立ち上げたらしい。


だから、ちーちゃんの家族とうちの家族は、家族ぐるみで仲良しで、ちーちゃんとも兄弟のように育った。




「ミー、何泣いているんだ?」


「ちーちゃん、ミミは可愛くないの?」


「また、誰にかに言われたのか?」


「うん。おばちゃんが、マナちゃんだけ、可愛いってお菓子くれてた。」


「そうか。でも、ミーも可愛いぞ。」



そういって、ポケットの中から飴を取り出し、私にくれる。

ちーちゃんのポケットには、いつもお菓子が入っていて、私が泣くといつもお菓子をくれていた。


そんな、ちーちゃんが好きで、好きでたまらなかった。

いつも、マナちゃんより私を優先してくれる、ちーちゃんが、私には大切な存在だったのに。







それなのに・・・・・







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