大人の恋をしよう☆彡

「親父は余計なことするな。ミーの物は俺が買う。」


なんてちーちゃんは言い出すし、もう、断れる雰囲気なんかじゃない。


結局、押し切られて、出掛けることになってしまった。

次の日の朝、食卓でもう一度、出掛けることを告げられた私は、覚悟を決める。

何か、小さくて安いものをチョイスしよう。

そう思いながら、支度をしていると、玄関のドアチャイムが鳴った。



階段まで行くと聞こえてくる声。


どうやら、ちーちゃんのお友達たちみたい。


「おい。なんだよ、いきなり。」


「何だは、こっちだろう。帰ってくるなら、連絡しろよな?」


「あ、おばさん、こんにちは。おじゃましま~す。」


みんな、高校からのちーちゃんお友達。

この家にも何度も遊びにきている為、平気で上がりこんでくる。


「お、おい。俺、これから出掛けるんだよ。」


と、ちーちゃんが言えば、


「どこ行くんだよ。会社か?」


「いや、違うけど・・・」


「じゃあ、いいだろう。久しぶりに会った友達を追い返す気か?」


なんだかんだと言い合いは続いた所で私は、ちーちゃんの傍まで行く。


「皆さん、いらっしゃい。お久しぶりです。」


と声をかけると、


「おおー、美々ちゃんか~。可愛くなったな~。」


「本当だ。大きくなったな。元気だった?」


みんな、小さい頃からよく知っている人たち。

男の子たちだけで遊ぶっていう時もよく、ちーちゃんの後を無理やり引っ付いて歩いたりしていたから。
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