大人の恋をしよう☆彡
「そうよ、千隼。あんた、すぐに帰って来るんでしょ?
だったら、帰ってきたら、行けばいいじゃない。
今度は、ずっと、日本にいるんだし、時間はいくらでもあるでしょ?」
おばさんのおかげでやっと、私の手を離してくれたちーちゃん。
「ミー、本当にごめんな。
5月には帰ってくるから。そうしたら、絶対に行こうな。」
私の頭を撫でながら言うちーちゃんに、
「だから、そんなに気にしないでって。」
そう笑って、ちーちゃんから離れて夕食の準備を進めた。
次の日、ちーちゃんはまた、この家を出て行った。
私は、この時が一番苦手。
誰かが、自分から離れて行く。
一人、部屋で待ってても誰も帰って来ない。
という行為は、どうやら、私のトラウマになっているみたい。
だからなのか、私は自分でも気付かなうちに人に壁を作るらしい。