大人の恋をしよう☆彡
「おじさん。私、ずっと、してみたいことがあったんです。」
「うん?なんだい。」
「あ、そのために必要な物を買って欲しいのね。何、何?何が欲しいの?」
少し前のめりになって聞いてくるおばあさん。
「・・私が欲しいのは・・・・・お許しです。」
「「許し・・」」
二人の声がハモる。
「はい。ずっと、考えていたんです。高校を卒業したら、一人で生きてみたいって。」
「「・・・・・・・」」
二人とも驚いた顔をしているけど、私は続けた。
「一人ぼっちになった私をここまで育てていただいて本当に感謝しています。
でも、いつまでも甘える訳には行かないし。
本当は、高校卒業したら、働くつもりだったんですけど・・・・」
ずっと、黙っていたおじさんが口を開く。
「だから、・・・・一人暮らしをするつもりだったから、国立をねらったんだね。」