大人の恋をしよう☆彡

「・・・はい。父と母の遺産はありますが、これから一人で生きていく私には、私立は贅沢かと・・・・・」




「いや・・・ょ・・・」




消え入りそうな声がおばさんから聞こえてきた。



「貴恵・・・・?」



おじさんがおばさんの肩を抱き寄せる。



おばさんは、下を向いていた顔をバッと上げて、私を見る。



「嫌よ!美々ちゃんがここから出て行くなんて、嫌!

ね、どうして、ここがそんなに嫌い。そんなに居心地が悪かった?」



「そ、そんなことありません!」



慌てて否定した。

だって、いつも優しく私を包んでくれたもの。




おばさんは特に大変だったと思う。

この家に最初に来た頃、なかなか心を開かない私にいつも、美味しいご飯を食べさせてくたれ。


いつも優しい言葉をかけてくれた。




誰も悪くない。

みんな、すごく優しい人たち。


こんな私を育ててくれたことに私はどんなに頭を下げても足りないくらいの愛情を注いでもらった。









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