大人の恋をしよう☆彡
学校から帰ると、母からちーちゃんが来ていることを聞いて、急いで階段を駆け上がる。
いつもなら、勢い欲飛び込んでちーちゃんに抱きつくけど、なぜかあの日、少しだけ開いていたマナちゃんの部屋。
そっと近づいて脅かしてやろうと思ったんだ。
だけど、そっと覗いたドアの向こうから聞こえてきたのは、
「愛美、どうするんだ。その手紙。」
「うん。明日、ちゃんと返事するよ。でもさ・・・・」
「なんだよ。」
「千隼君が彼氏になってくれれば、一番手っ取り早く断れるんだけどな?」
マナちゃんの言葉に私の体が凍りつく。
ずっと、一緒だった。
よく3人で一緒に遊んだ。
だけど、マナちゃんが、ちーちゃんを好きなんて知らなかった。
ドアの前で私は、息をするのも忘れるくらい、その場で固まっていた。
「ああ、そうだな。可愛い愛美の頼みなら聞くしかないか。」
何かが音を立てて崩れていくような感覚。
もう、苦しくて、私はその場にいられなかった。
階段を駆け下り、家を飛び出した。