大人の恋をしよう☆彡
「はあ~、あのね、だから、無理。」
そう答えると、私の両手を掴み、
「大丈夫だって!だって、私は、講師のバイトだけど、美々の仕事は、事務の仕事だもん。」
「事務?」
「うん。今、事務の仕事をパートさんがやっているんだけど、夕方~夜は来られない日があるんだって。
だから、そこの時間だけバイトしてくれる人を探しているらしいの。
どう、それなら、いいんじゃない?
美々、バイト探してたし、一応、今日、二人で面接に行きますって話しておいたから。」
加奈子・・・あんた、私の意見聞く前に決めてきたのね。
彼女は少し強引な所がある。
でも、それは嫌な事ではない。
私は、すぐに人と距離を取りたがるけど、加奈子はそんなことお構いなしにどんどん近づいてくる。
だから、人と接することを苦手とする私でも、加奈子といるのは心地良い。
こうやって、たまに私を外の世界へと連れて行ってくれるから。