大人の恋をしよう☆彡
だって、知らなかった。
マナちゃんだけじゃない。ちーちゃんも・・・・・・。
二人は、よく周りから【お似合いのカップル】だと、言われていた。
でも、ちーちゃんがいつも私の傍にいてくれたから、私はずっと、勘違いしていた。
ちーちゃんだけは、ちゃんと私を見てくれるって。
だけど、現実は・・・・・・。
ちーちゃんも周りのみんなと同じだったんだ。
ただ、幼い私を可哀想で、ただの同情で、可愛がってくれていただけだったんだ。
家を出て走り続けた私は、その日、しばらくの間、家に帰れなかった。
ちーちゃんに会いたくなくて。
マナちゃんに会いたくなくて。
二人とも私の大好きな二人なのに。
祝福してあげなくちゃいけないのに。
まだ、中学に上がったばかりの私にはそんな大人な態度がどうしても出来なかったんだ。
夜、遅くなって帰った私は、父と母から叱られて、ふて腐れたようにベットに入り、自分の部屋に鍵をかけた。
父や母、マナちゃんも声をかけていたけど、私は、一切返事をしなかった。
なかなか帰ってこない私を心配して、探してくれていた、ちーちゃんも例外ではなかった。