大人の恋をしよう☆彡
「ねえ、小早川さん。俺の話聞いてる?」
と覗き込むように顔を近づけるから、驚いて椅子ごと後ろに倒れそうになる。
「ごめん。ごめん。驚いた?君、思っていた印象と少し違うね。」
「印象ですか?」
「うん。クールで冷静な子かと思ってたけど、実は、結構、おっちょこちょい?」
まあ、合ってるけど。
クールでも冷静でも無いし。
何でもテキパキこなすタイプでも無いし・・・・・。
「うん。なんかいいね。」
なんだか、キラキラ笑顔でそんなことをいう先輩に私は怪訝な顔をする。
「そんな顔してないでよ~。
ね、友達になろうよ。美々ちゃんって呼んでもいい。
俺のことは、奏太でいいし。」
いいしって・・・・・・。
ちょうど、そのとき、チャイムが鳴って、
「あ、いけねえ。授業の時間だ。じゃあ、またね、美々ちゃん。」
手を振って去っていく、彼をただ、呆然と見送った。