大人の恋をしよう☆彡
崩れるようにその場に両膝を付いて項垂れる俺に、
「やっぱり、帰ってきていたのか。」
父さんの声が聞こえてきた。
「あなた・・・・」
母さんの声を聞いて、
「千隼。もう、いい大人だろうが。母さんをそんなに困らせるな。」
「・・・別に何も言ってないだろう。」
ふて腐れて言えば、
「彼女が出て行くことを最初に賛成したのは、俺だ。」
そんなこと分かってるさ。
美々を溺愛していた母さんがすぐに賛成したとは俺も思っていない。
「考えてたんだ。ずっと。」
父さんはゆっくりと美々の部屋に入り、布団の無いベットに座った。
「美々ちゃんな~、きっと、この家から出ていくことを考えてたんじゃないかな~。」
父の言葉に噛み付いたのは、俺じゃなくて母さんだった。
「何でよ!そんなことない。美々ちゃん・・・・」
声を詰まらせる母さん。