大人の恋をしよう☆彡

「落ち着きなさい。・・・彼女はここに来てからずっと、俺たちに気を使っていただろう？

笑いたくない日だってあったはずだ。

誰とも話したくない日も。

お手伝いしたくない日も。


あの年頃の女の子なら、だれだってあったはずなんだ。



なのに、あの子はどうだった。


いつも、笑っていた。一瞬、顔を曇らせることもあったけど、俺たちが悲しそうな顔をすると、あの子は余計に心配させないように笑ってた。


美々ちゃんから、ここから出て前に進みたいと言われたとき、彼女はずっと、息苦しかったんじゃないかと思ったんだ。」



俺も母さんも何も言えなかった。

父さんの言っていることがわかったから。



「俺たちは、天涯孤独になってしまった美々ちゃんを引き取ったことで彼女の孤独は無くなるはずだと思っていたけど、彼女は・・・・ずっと、この家でも孤独だったんじゃないかと思ってな。」





孤独・・・・・・。





美々がずっと、孤独だったと思っていたのか？

俺は、拳を握り締め、泣きそうになるのをグッと堪えていた。