大人の恋をしよう☆彡
「だから、美々ちゃんが一人暮らしをしてみたいというのなら、させてやりたいと思ったんだよ。
もし、だめだったら、また、ここに戻ってくればいいと思っている。
だけど、やらせもしないでここに閉じ込めておくのは、ダメだと思ったんだ。」
父さんの言うことは分かる。分かるけど・・・・・・。
「お前たちは怒るかもしれないけどな。
この間、美々ちゃんが初めて俺の携帯に連絡をくれたんだ。」
「あなたの携帯に?どうして?」
驚いている母さん。
無理もない。美々が家の電話以外に電話することは殆ど無い。
俺だって、美々から連絡がくることなんてなかった。
留学したときも、転勤したこの前までも。
一度だって美々から連絡が来ることはなかった。
「アルバイトがしたかったらしい。」
「アルバイト?・・・・」
母さんと俺の顔が強張る。
「まあ、そう怒るな。友達に無理やり誘われたらしいけど、社会勉強のためにもやってみたい。だから、迷惑かけないから保証人になってくれって電話だった。
・・・・・・嬉しかったんだ。俺を頼ってくれたことが。」
微笑みながらいう父さんは、本当に嬉しかったらしい。