大人の恋をしよう☆彡
あの日、私が言った言葉を悪魔は聞いていて実行された。
私の醜い心をあざ笑うかのように、私の大切な家族を私から奪っていった。
悪魔に心を売った私は、これからどうやって生きていけばいいの?
私は生きていていいの?
気がつけば、葬儀も終わっていて、後片付けをしている皆に気づかれないように、私は近くの海へ。
ゆっくりと海の中に足を踏み入れれば、夏はとっく過ぎて、冬が近づいている季節。
冷たい水に震えながら、ゆっくりゆっくりと足を進ませる。
水面が肩の辺りまでくると、波で顔まで飛んでくる海水に苦しくなる。
こんな季節。
こんな薄暗くなった海に人気は無く、ただ、波の音だけが聞こえていたのに。
「美々!!美々!!」
誰かが私の名前を呼んでいる。
そうわかってはいるけど、私は足を止めなかった。
私の所為で死んでしまった大好きな家族。
私だけが生きていいはずない。
行かなくちゃ。
その思いだけだった。
初め、冷たいと感じた海水も何も感じなくてなって、ここ最近、ずっと、眠れなかった所為か、だんだんと意識もぼんやりしてくる。
やっと、この苦しみから逃れなれる。