大人の恋をしよう☆彡
「何で、そんな不機嫌そうな顔をしているわけ?」
「だって、私が悪いみたいな感じだから・・・」
「悪いなんて言ってないよ。離れた俺も悪いから。でもね、ちゃんと断らないと・・」
「断ったもん!」
「美々ちゃん・・・」
「ちゃんと、断りました。
でも、あの人たち、しつこかったから、ここを離れようとしたときに先輩が来たんです。
・・・・・先輩だって、さっき、囲まれてたじゃないですか。
それなのに・・・・」
だんだんと尻つぼみの様に声が小さくなる私。
先輩は、私の前にしゃがみ込むと、膝に置いていた私の手をぎゅっと握って、
「ごめん。そんな責めるつもりじゃないだ。本当にごめん。
俺が傍にいたのに、あんなのに絡まれただろ?だから、自分に腹が立って・・・・八つ当たりだな。
本当にごめん。」
先輩は困ったような顔をして苦笑いをする。
「いえ、私もすみませんでした。」
「美々ちゃんは謝ることないよ。
・・・・ねえ、美々ちゃん。俺、結構、まじで君のこと好きなんだ。」
「え?!」
驚いて目を大きくする私に、また、苦笑いをして、
「そんなに驚く。
これでもずっと、アプローチしていたつもりなんだけど。気がつかなかった?」
私は本当に言われている意味が分からなくて、ただ、頷くことしか出来なかった。