大人の恋をしよう☆彡
「はあー、まじか。じゃあ、美々ちゃん、考えて。
俺、君が好きだ。付き合って欲しい。
でも、返事はまだいい。
もっと俺のこと知ってもらいたいし、それから、返事が欲しい。」
先輩の目がまっすぐ私の瞳を捉える。
いつものふざけた先輩ではない。
これは、本気ってこと?
どうしていいのか分からない私は、ただ、目を泳がせることしか出来ない。
先輩が私から手を離し、隣に座ると、
「ごめん。困らせたいわけじゃないんだ。ただ、俺の気持ちを知っていてほしいだけ。」
私を好き?
私なんかを?
分からない。どう返事していいのかも、どんな態度を取ればいいのかも。
何も言えないでいると、タイミングよく、沙奈たちが帰ってきた。
それからは、先輩も今までどおりの態度だったし、あまり気にしすぎるのもどうかと思い、極力、普通にしていたつもり。
ただ、沙奈と私を駅まで送ってくれたとき、三上先輩から、
「今日、言ったこと、本気だから。だから、忘れないで。」
と言われて、思わず顔が真っ赤になってしまった。
そんな私を見て、沙奈は何があったのかとしつこく聞いていたけど、私は、答えなかった。
だって、答えられない。
自分でもどうしていいのか分からないし、頭の中はグチャグチャだから。