大人の恋をしよう☆彡
お迎え
電話の音に気付いて重いまぶたを開けると、まだ、日が燦燦と降り注いでいる。
ヨタヨタしながら、携帯電話を探し出し、寝ぼけた声のまま、電話に出た。
「もしもし?」
「あら、美々ちゃん、寝てた?ごめんね。」
聞こえてきたのは、おばさんの声だった。
「あ、ごめんなさい。昨日、ちょっと、疲れちゃって。」
「そうよね~。ごめんなさいね。起こしちゃって。」
「いえ、いいんです。」
なんとなく、居心地が悪かった。
なんだか、一人暮らしをした途端にダラケタ生活をしていると思われるような気がして。
「あのね、今日の夜とか予定がある?無ければ、夕食食べにに来ない?」
「あ、はい。わかりました。」
「本当!それじゃあ、美々ちゃんの好きな物をたくさん作っておくわね。」
おばさんは本当に私のことを娘のように可愛がってくれる。それが天涯孤独の私には嬉しい。