大人の恋をしよう☆彡
「一人で生きている人なんて俺は居ないと思うよ。
一人で生きているつもりの人もいるかも知れないけど、そんな人だって、そばには誰かがいるはずだ。
家族が居なくても、学校の友達だったり、バイトの友達。近所の友達や恋人。
学校の先生や会社の同僚、先輩、上司。
誰かしらが傍にいると思うんだ。そう、思わないか?」
そうかも知れない。
現に今、一人暮らしをしている私だって、いまだにおじさんやおばさんにいろいろとお世話になっているし、加奈子も傍に居てくれる。
「そうかも・・・しれない。」
そう呟くように言ったら、ゆっくりと抱きしめていた腕を離して、私の肩を掴んだ。
そして、私のオデコとちーちゃんのオデコをくっつけると、
「な。だから、一人で頑張るな。ミーには俺がいるだろう?」
そう思いたいよ。
だけど、それは出来ない。
出来ないよ、ちーちゃん。
目頭が熱くなる。
だけど、泣いてはいけない。
それじゃあ、何の為に一人暮らしを始めたのかわからなくなる。