大人の恋をしよう☆彡
ちーちゃんから逃げるように視線を外して少し離れる。
「頑張るつもりだったけど・・・全然まだまだだったの。」
大きく深呼吸をして、
「おばさんにもいろいろと助けてもらっているし、バイトの件では、おじさんにも迷惑かけちゃって。」
舌をだしておどけてみた。
そんな私の髪を撫でながら、ちーちゃんは黙って聞いてくれている。
「まだまだだけど、それでももう少し足掻いてみたいの。確かに一人で生きるなんて出来ないかも知れない。
でも、頑張ってみたいの。どこまで出来るかわからないけど。
ずっと、ちーちゃんたち家族に甘えてしまったけど、そろそろ私も自立しなくちゃって思うの。
だから、ちーちゃん。もう少し私のやりたいようにさせて?」
ちーちゃんを私たち家族から開放してあげたかった。
私がちーちゃんから奪ってしまった、まなちゃんは、もう戻っては来ない。
どんなに私ががんばってもその事実だけは、変えられない。
でも、私が一緒に居れば、ちーちゃんは、まなちゃんを思い出してしまうだろう。
優しいちーちゃんは、それでは前に進めない。
新しい恋を・・・・・・恋を始められない。
大好きだから。
ちーちゃんには幸せになってもらいたい。
まなちゃんの様な人がちーちゃんに早く見つかるように私はもう、ちーちゃんの傍にいてはいけないんだ。
私が唯一出来るちーちゃんへの罪滅ぼし。
それしか出来ない罪滅ぼし。