大人の恋をしよう☆彡

その顔が怒っているようで、私を慌てさせる。


「あ、あの先輩、やっぱり、あの・・・」


「ああ、そうだよね。明日、バイトだろう?」


慌てる私に三上先輩が気づいてくれたみたい。

安堵していると、いつの間にか、ちーちゃんが私のすぐ傍まで来ていて、


「あ、・・あ、はい。」


また慌てる私。



「じゃあ、また、明日。美々ちゃん、おやすみ。」


「あ、はい。おやすみなさい。」


電話を切るとすぐに、


「誰?」


不機嫌なちーちゃんの声。


「誰って・・・・」


ちーちゃんは、私が男の人と話をしたりすると途端に怖い顔をする。

たぶん、さっきの電話から声が聞こえたのだろう。

だって、加奈子と電話するときは、こんな事にはならないから。




「男だよね?今の。」


やっぱり・・・・・・。


「そ、そうだけど・・・」


口ごもる私に、


「何?電話番号を教えあうほどの仲ってこと?」


「教えあうって・・・・。」



何をそんなに怒っているのか分からないけど、私が男の人と話すことは、そんなに悪いことなの?






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