大人の恋をしよう☆彡


「何、付き合ってるとか言わないよな?」


「・・・・・・・」


「何で、何にも言わない?当りってことか?まさか、一人暮らしをしたのもその為なのか?」



酷い・・・・・。そんな風に思うなんて。



「ミー、彼氏なんて、絶対に許さないぞ。」


その言葉に胸を何かで打ち抜かれたような気がした。

その言葉の裏に、
「お前が幸せになるのなんか許さないぞ。」
って言われたような気がしたから。



ちーちゃんから大事な人を奪ったのは、私なのに。

それなのに、私だけが幸せになるなんて許さないって言われたような気がして。



一瞬、体が凍りついたように動けなくなった。


「ミー、俺は・・・」



ちーちゃんが言いかけたときにやっと、口が動いた。

ただ、ただ、これ以上、ちーちゃんに言われることが怖くて。



「ごめんなさい!でも、・・・・誤解だから。先輩は、本当にただの大学の先輩で。」



零れ落ちそうになる涙を必死で止めて、ゆっとりと後ずさりしながら、扉の方へ足を進める。

震える唇をかみ締めてから、



「私は、・・・・誰も好きになったりしない。・・・・私は・・・・・」



「ミー・・・・・」



明らかに様子の可笑しい私をちーちゃんは驚いているようで動けずにいる。



「人に愛される資格なんてないから!!」



叫ぶようにいうとすぐに走り出した。





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