大人の恋をしよう☆彡
玄関まで行くと、おばさんが出て来たので、
「ごめんなさい。急用が出来たので今日は、帰ります。また、来ます。」
そう言って、工藤の家を飛び出した。
すぐに後ろから、ちーちゃんが、
「ミー、待て!」
と呼ぶ声がしたけど、私は、一度も振り返らずに通りまで出ると、タイミングよく、走ってきたタクシーを止めて飛び乗った。
「すぐに出してください。」
と運転手さんに言うと、すぐに発進してくれた。
間一髪でちーちゃんがタクシーに間に合うことはなく、私が乗ったタクシーを見つめていた。
それからはあまり覚えていない。
携帯電話も電源を落として、家の電気も点けっぱなしで布団を頭から被って泣いたのは覚えている。
何度か、家のチャイムも鳴ったよう気はするけど・・・・・
泣きつかれていつの間にか眠ってしまった私が起きたのは、バイトの時間スレスレだった。
急いで用意して、家を出た。
歩きながら、落としっぱなしだった携帯の電源を入れると、留守電とメールが点滅していた。
殆どが、ちーちゃんからで、心が痛んだ。
でも、ちーちゃんからのメールも留守電も見る気にはならなくて、おばさんからのメールだけを開いてみた。
【心配してます。電話ください。】
というメッセージ。