正夢絵本
〔あっ沙耶〜?今近くに居るんだけど今から行ってもいいかな?〕
何かなと思いながらもそれを了承した。
ピンポーン
ドアを開けるとそこには大きな袋を2つ吊した中原が立っていた。
「ごめんねこんな遅くに。」
「大丈夫だよ。それよりどうしだの?」
「実はね、今行き着けの居酒屋で飲んでたら、そこのおじさんに電話が入って急に店閉める事になったのよ。それで焼き鳥が無駄になっちゃうて事で貰ってきたんだけど私こんなに食べられないから半分貰ってくれる?」
そういうと片方の袋を沙耶に差し出してきた。
「本当に!?わぁうれしいよ!」
沙耶は袋を受け取った。
「じゃぁ私帰るから。」
「うん。ありがとう。気をつけてね。」
中原を見送り早速袋を覗いてみた。するとこれがまた結構沢山入っていたのだ。
「本当、助かるよ。」
そう言いながら焼き鳥にかぶりついた。
するとそこでだんだん体が透け始めて、消えてしまった。