天国と地獄の境界線がなくなる前に僕はもっとやるべきことがあったのかもしれない
テーブルの上には一冊のリングノートが置かれてあり、パラパラとめくると小さい字で、いろんな人の字が書かれてあった。

コミュニケーションはこの一冊だけで行われているのかということを知った。

そのノートには自己紹介やその人の考えや想い。人と人とのやり取りが書かれており。それにふれているだけで目頭が熱くなった。

最後のページまで一心不乱に読み耽り、最後に書き込まれた文章に続けて、小さい字でよろしくお願いしますと10文字だけ書き込んだ。

少し考えてから自分の名前を書こうとしたが手が震えてどうにもならないので深呼吸をした。

書き終えてノートから顔を上げると天使がいて


「面白いものが見れればそれでいい」

と、笑っていた。
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