タクシー運転手と俺
真夜中の決闘


俺は、運転手が会社に言わないし警察にも言わないって事を確認した。




二度確認して運転手に紙に書かせた。




この運転手は、元々信用出来ないから一応書かせた方がいいだろうと思った。




運転手は、めんどくさそうに言う通りにした。




俺の頭の中は、その間もフル回転中だった。




尻から煙りが出ないか心配なくらいだったし、ちょっと前までは、世界は、俺を中心に回っていたのに今は、俺の頭の中の方が凄いスピードで回ってると思うと馬鹿げた話しだなぁと思えた。




俺は、少し弱気な口調で言った。




[あのさあ、俺は、まだ酔ってるから、この先に自動販売機があるからそこでスポーツドリンクでも飲んで酔いをとりたいんだけど、いいかな?

それに、そこなら人目にも付かないから運転手さんにとってもいいでしょう。」



運転手は、被っていた帽子を助手席に置いて余裕の顔でいいよと言った。




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