タクシー運転手と俺
一瞬俺は、もしかするとまた繁華街にでも何かの都合で戻ったのだろうかと思い周りを見ると俺の家の近所だった。
俺は、深く寝たりは、してないはずだったから言った。
[運転手さん遠回りした?俺さあ乗る時に金額の事も言ったのに倍かかってるじゃない。」
[お客さん難癖つけるんすっか!金額なんて聞いてないよ!」
運転手から返って来た言葉とその口調の激しさに俺は、初めて隠れて11PMを見た時くらい驚いた。
俺は、それを聞いて頭に来た。
[てめえ!こら!誰に向かって言ってんだ!」
つい、大きな声を出した。
考えると誰に向かってってけっこう笑えるよねぇ。
陛下に向かってて事もないだろうしまさか、蟹に向かってそんな事言わないよねぇ。
蟹がお金を払うのにあのハサミみたいななのにお札を挟んだりしてね…
俺は、とりあえずタクシーを停めてくれと言った。