愛河なずなの恋愛論
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高校に入学して数日がたとうとしていた。
普通に、恋愛をしないで生きようとしていた私に早速悩みが出来ていた。
それは…
「なずなちゃん!オハヨー! あー、聞いてよ、今日の朝、わんこに噛まれてさ〜」
入学した日からずっと凪原陽斗に話し掛けられることだ。
「凪原くん、気軽に下の名前で呼ばないでください、あと、話し掛けないで。」
「えー、なんで×② 俺、なずなちゃんのこともっと知りたいかも。だめ?」
寂しそうに上目遣いで言われると私でも戸惑ってしまう。
「うぐ…」
そして、入学当初からいる凪原陽斗ファンクラブの方の目線が怖い…
「なずなちゃんはなんでいつもツンツンしてんの?お友達が避けちゃうよ?」
「私に友達はいらない。」
「えー!だめだよ!なずなちゃん可愛いから頑張ればすぐ友達出来るよ!」
私には友達がいない。
というか、いらない。
友達なんてただの馴れ合いだから。
いらないんだ。友達なんて