君との甘い時間。~金髪ヤンキー×生徒会長な君~
「まだいきっ…!浅山大樹…っ!」
そんな声で我に返る。
「何?」
俺は言ったと同時に明日香ちゃんの腕を引っ張ると
自分ごと回って、
明日香ちゃんを壁に押し付けた。
「何するの…」
顔の横に手を置く。
壁と俺に挟まれた好きな人。
ドアップな明日香ちゃんは、俺の理性を崩していきそうだった。
向かい合った顔の距離は3センチ。
明日香ちゃんの顔の高さまで低くすると吐息が妙にくすぐる。
「チャイム鳴るから」
弱々しく俺を押すと階段を急ぐように降りていった。
やっぱり俺は明日香ちゃんにとって『校則違反の金髪ヤンキー』なだけなのかな…
虚しい想いが頭をよぎった。