君との甘い時間。~金髪ヤンキー×生徒会長な君~



彼女は生徒会長だけが座れる席でお弁当を開けて食べ始めた。


それを眺める俺。


「人参食べねーの?」


食べ進めるにつれ、器用に人参だけを残していく。


彼女はなっ!、と言うと

「さ、最近は頑張ってるんだから…!」

と言ってかき集めた人参を目をつぶりながらぱくっと食べた。



「ていうか浅山大樹は昼ごはん食べないの?」


「俺?あー…」

購買しかねーな。

金欠なんだよな…


「我慢する。」

「はっ…!?」


我慢する宣言した俺に彼女はぽかんと口を開けた。


「購買行ってくる!」

明日香ちゃんのお人好し発生したよ。


「良いってば」

席を立って俺の目の前を通り過ぎようとしたとき。

無意識に彼女の腕を引っ張って俺の膝の上にのせてぎゅっと両手でお腹の辺りを固定した。


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