君との甘い時間。~金髪ヤンキー×生徒会長な君~
保健室に着く。
「姫ちゃんいるー?」
姫原 名香子。
保健室の先生で、年は本人いわく20と30を行ったり来たりする年齢。
つまり29あたりなのだろう。
「はいはーい。いますよー?」
俺達を見ると「あらー?」と俺と明日香ちゃんを交互に見返す。
「二人できたの?」
「アホか。できてねーよ。つか明日香ちゃん、熱あるって」
「それは大変ね…取りあえずベッドに寝かしておいて?この子のことだから多分疲労」
二つあるベッドのうち、右にあるベッドはカーテンがしかれていて、
使用中だったので左の方のベッドに寝かせておいた。
「明日香ちゃんそんな疲労で倒れんの?」
「んー…まあ少なくは、ないのかもね」
俺はいままで明日香ちゃんの何を見てたんだろう。
明日香ちゃんのこと全然知らねえ…
「でも、最近ね…大樹くんのおかげで無茶が減ったの」
姫ちゃんの言葉には続きがあった。