君との甘い時間。~金髪ヤンキー×生徒会長な君~
「前は大切にしたすぎて無理だったんだろ?」
そうだ。
明日香ちゃんに対しては確かに『恋心』があったんだ。
それは何の間違いでもない。
けれど『恋』といっても大切にしたすぎた。
彼女を傷つけたくなかった。
でも、その壁を俺はいつの間にか越えてしまっていたのか。
「…俺はこれからが苦労苦労の連発だと思うけどねえ」
彰人はそう言って、パソコンにパスワードを打ち込んだ。
「どういうことだよ」
「どういうことって…これからお前、どうやって行くか知らねーだろ」
「それくらい知っ…」
言葉に詰まる。
俺、明日香ちゃんとどう向き合えばいいんだ?
知らねえんだ、俺。