君との甘い時間。~金髪ヤンキー×生徒会長な君~



誰もがその状況に驚いた。


ビンタした子は可愛くもなければブスでもない。

妙にスタイルだけはよかった。


彼女は「ちょっとこっち来て」声を震わせながら明日香ちゃんをどこかへ連れていってしまった。


結局その後、明日香ちゃんを見かけなかった。


そして部活をしている訳でもない俺は帰ろうと外に出て、


外周を見ている先生にアクセサリーを取られたり髪の色を注意されたりするのが嫌で、

裏門から帰ろうとしたときだった。


校舎の裏を通るとなにかが聞こえた。


耳を澄ますと女の子の泣き声なのがわかった。


どうでもいいと思いながら少し振り返って帰ろうとすると


そこには泣いてうずくまった、明日香ちゃんがいた。
< 9 / 52 >

この作品をシェア

pagetop