君との甘い時間。~金髪ヤンキー×生徒会長な君~
誰もがその状況に驚いた。
ビンタした子は可愛くもなければブスでもない。
妙にスタイルだけはよかった。
彼女は「ちょっとこっち来て」声を震わせながら明日香ちゃんをどこかへ連れていってしまった。
結局その後、明日香ちゃんを見かけなかった。
そして部活をしている訳でもない俺は帰ろうと外に出て、
外周を見ている先生にアクセサリーを取られたり髪の色を注意されたりするのが嫌で、
裏門から帰ろうとしたときだった。
校舎の裏を通るとなにかが聞こえた。
耳を澄ますと女の子の泣き声なのがわかった。
どうでもいいと思いながら少し振り返って帰ろうとすると
そこには泣いてうずくまった、明日香ちゃんがいた。