刻印を持つ古の巫女
第三章
千覇は誰だ!
うぅ…苦しい…。
右手が焼けるように熱い…。
なんなのこれは?
「紗良、紗良…。」
誰かが私を呼んでいる。
ゆっくり目を開けるとそこは
えっ!ここはどこ?
まるでさっき炎君に連れて来てもらった魔界のようだけど…。
「まさか、それはないよね。」
「何がないの、紗良?」
「っ、鬼慈志…。」
「フフフ、紗良に会いたくて会いに来ちゃった。」
可愛く笑う鬼慈志はまるで少年。