オタク少女×ヤンキー男子
ハァハァハァ…
こーゆー時に運動不足じゃすぐ疲れるよ…。
「杏樹ー!もう、どこ行ってんの!!」
智里が怒りながら
走って来た。
「智里ごめーん!怖すぎて走って来ちゃった。」
「来ちゃった。じゃないよ!もう!高梨めっちゃキレてたよ!!」
うそー!
絶対やばいよね…。
殺されるよね…。
謝りに行きたいけど
怖い…
「とにかく杏樹。今日はすぐに帰りな。見つかると何されるかわからないよ!」
「うん。そうする…。」
どうか神様…。
あいつには会いません
ように…
〜放課後〜
「じゃ!智里。お先に帰らせていただきます!!」
「気をつけて〜。」
私は急いで靴をはいて
学校を出た
…が。
もっ、
戻っていいですか…?
出なきゃよかった…。
後悔してももう遅い。
「おい。お前。話がある」
「なっ、なんでしょーか?」
こっ、怖い…。
「前はよくも俺を無視したなぁ。」
「すっ、すみません!!」
そこにいたのは
高梨拳だった…
「すみませんで済むと思ってんのか?」
「いえッ!そーゆー訳では…」
「…ちょっと来い。」
「えっ!」
私は無理やり腕を捕まれ
連れて行かれた。