ハッピーエンドに憧れて
「お前、それ、俺意外に言ってないよな?」
「な…なにを?」
「お茶っ」
えっと、
もしかして怒ってる?
「友達には言うけど…」
「友達って?男は?」
「ないです」
よし!と満足な笑みを浮かべ
あたしの頭を撫でた。
「男には言うなよ?俺じゃなかったら
ぜってー喰われてたぞ」
「なにを?」
久野くんはあきれたような顔をする。
たしか、冷蔵庫の中空っぽだったような…
ま、いいか。