ハッピーエンドに憧れて
「功介、爽汰!あんたたち優奈ちゃんを困らせないの」
「あはは…すみません、母がいろいろと」
「いいのよ、もっと来てほしいくらいよ」
笑いながらおばさんはまた台所へ戻っていった。
「できるまで時間あるし、じゃ、優奈は俺の部屋に行こう!勉強しよっ」
爽汰があたしの腕を引っ張る。
「あ、うん」
「爽、勉強は俺が見てやるよ」
功ちゃんが爽汰の腕をつかむ。
「はぁ!?俺は優奈がいい」