ハッピーエンドに憧れて


「…ーなんでっ」

「…もしかして、図星?」

久野くんの口角が上がる。


「…功ちゃんには可愛い彼女がいるから」

あたしは負けじと言い返す。


本当の事だから。
別にどうってことない。


「そんな顔で言われても、困るんだけど」


久野くんは席を立ってあたしの目の前に座る。


そんな顔って…
あたしが、泣きそうなこと?





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