*小さな光*−幸せな未来へ−
外泊届け
「はぁ…。全然眠れなかったな…。それに…この目。最悪でしょ…。」
あたしは、重たい心のまま顔を洗った。
律の言葉が頭から離れず、一晩中ずっと泣いていた。
でも、泣いてても心は晴れることはなく…
ずっと重たいままだった。
「今日…どんな顔して律に会えばいいんだろう…。」
あたしは、何度も何度も顔を洗った。
そして、あたしは部屋を出て、食堂に向かった。
「あ、愛ちゃん!!って…どうしたの??その顔!!」
江藤さんはあたしの顔を見て、とても驚いていた。
「昨日、なかなか眠れなくて…。」
「そう…。大丈夫??」
「はい。大丈夫です。」
江藤さんにはあまり心配をかけたくなかった。
ここの施設の子のめんどうを見るのだけでも大変なのに…
あたしのことで迷惑なんかかけられない。