*小さな光*−幸せな未来へ−
「あ、江藤さん!!」
あたしが声をかけると、あたしたちに気づいたのか笑顔でこちらに駆け寄ってきた。
「今から出かけるの??」
「はい。」
すると、江藤さんは視線をあたしたちの手のほうにやった。
「あらあら。仲良くてなによりだわー!!じゃあ、楽しんできてね!!」
なんだか、恥ずかしい気持ちになった。
でも、どこかうれしい気持ちにもなった。
「「はい。いってきます!!」」
あたしと律は一緒に元気よく江藤さんにそう言った。
「いってらっしゃい。」
江藤さんは笑顔で手を振ってくれた。
今日は、いい想い出になる…
だって、律とずっと一緒なんだから…
あたしは胸を踊らせながら、律と一緒に動物園に向かった。