*小さな光*−幸せな未来へ−



すると、アナウンスが鳴り響いた。


『みなさん、今日は海のイルミネーションに来てくださり、ありがとうございます。今日はたっぷりとこのイルミネーションを楽しんでください。では、少々お待ちください。』


このアナウンスとともに「もう始まるみたいだねー。」とあちらこちらから声が聞こえた。


あたしも、すごくワクワクしてきた。


海のイルミネーションってどんな感じなんだろうなー!!


楽しみだなー!!


すると、急に律は立ち上がった。


「律??」


「どうした??」


みんなの問いかけに、律は何も反応しなかった。


が、あたしの手を急に掴んできた。


「え!?り、律??」


「母さん、ちょっと飲み物買ってくる。愛、着いてきて。」


そう言って律はあたしを引っ張って走り出した。


あたしの頭の中は真っ白で…


何も考えることができず、ただただ律の後を着いていくことしかできなかった。





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